人のいい農家さんと民芸品が好きになった男性の共通点~マツコの知らない世界

2018年9月4日(火)放送の「マツコの知らない世界

1人で70種以上のブドウを作っている農家さんと、福助を見て一目ぼれして民芸品にのめりこんだ男性が出演していました。

 

2人をみていて思うこと。2人とも収入はあまり気にしていないのかなと思いました。あとは男性に多い「収集」にはまる。多くの人からみると「なんで?」と思うのに、自分たちは飄々として、楽しそうなのが特徴かもしれません。

 

あと、2人とも本当は後世のためになることをしているけど、あまり気づいていないところ。

 

とくにブドウ農家さんは、1年に1種類が10房ぐらいしか収穫できなければ商売になりませんが、「種を残す」という意味と、ブドウの良さを広めるというには絶対いた方がいい人です。1か所で70~100種類なんて見たくてもなかなか見られないと思います。でもその価値を感じてない農家さんが逆にステキだと思わせてくれました。

 

民芸品の方は、服装や見た目からは想像できない純粋な方だと思います。マツコさんも放送内で言っていましたが、「民芸品のよさを伝えていくことをしていけばいいのに」と。本当にそう思います。

生活様式やマンション住まいが多くなるとどうしてもインテリアコーディネートとしても「和」の置物は敬遠されがちになってきています。さらに生活感を出したくない人が増えると買う人が減るでしょう。さらに親戚づきあいや職場内でもあまり干渉しあわない関係になると、旅行へいってもお土産を贈り合うこともなくなってくるでしょう。そうした場合に「民芸品」は買われなくなります。そうなると、伝統はなくなるでしょう。ダルマや招き猫は「縁起物」という別の使い方があるから生き残る可能性もありますが、その他の民芸品は消えるかもしれません。日本文化は日本にしかないんだな、とあらためて思わせてくれました。

 

趣味や好きなものが日本の伝統を守ってくれるのかもしれません。利益追求するとすぐに消えてしまいそうな感じもします。「おこたにみかん」「種のあるブドウ」「鮭をくわえた木彫りの熊」「木彫り製品」・・・多様な世の中になったからこそ、趣味を悪くいう世の中にだけはなってほしくないですね。